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OODAループの実践に役立つJMAの研修&トレーニング

公開日:2022/05/24 更新日:2023/09/14

不確実で変化の激しいVUCA時代において望む成果を得るために、OODAループという思考法を導入する企業が増えています。OODAループを実践するため、役立つ研修&トレーニング事例を紹介します。
OODA

OODAループの意味

OODA(ウーダ)ループとは、もともとは航空戦パイロットの意思決定のためのプロセスとして発明されたものです。航空戦では上司の命令を待たずして、自らの意思によって判断・行動する必要があります。その行動の流れを形にした思考法として「OODAループ」が生まれました。

OODAループは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Action(行動)の頭文字からできた言葉です。市場や競合などを観察する→観察で入手したデータを分析し方向性を定める→意思決定する→行動するというように、何度もループを繰り返しながら精度を高めていきます。 

OODAループの思考法は、厳密に計画を立てたとしても想定外のことが起こりうる、新しい商品やサービスを開発するビジネスに適しているとされています。想定外のことが起こるVUCA時代の中で、ビジネスシーンにおいても柔軟かつ迅速な意思決定が必要です。企業が競争優位性を高めていくために、OODAループは重要な思考法といえるでしょう。

OODAループの実践に必要な組織づくり

企業が成長するための有効な思考法として注目を集めているOODAループですが、組織への導入自体が課題となっているケースもあります。とくに大企業の場合は、OODAループの導入によって従業員が自律性を発揮すると統制が難しくなることが課題視されています。「OODAループを導入することでむしろ意思決定が遅くなってしまうのではないか」という懸念もあるかもしれません。

このような課題をクリアにするためには、OODAループの実践に向けた組織づくりが必要です。そのために必要な項目としては以下のようなことが挙げられます。

①経験や情報の共有

②社員一人ひとりの自律性

③過去の成功体験にとらわれない変革マインド

④権限委譲(任せる)

⑤サーヴァント型のリーダー

こうしたことについて、身につけ、理解を進めておくことは、OODAループの実践に向けての下準備となるでしょう。

OODAループ実践のための研修メニュー

OODAループ実践に向けた組織づくりに役立つ研修を紹介します。

経験や情報の共有のために

前提として、社内に情報やノウハウが不足している場合、講師派遣型研修のメリットは大きいといえます。自社ならではの課題を伝えたうえでオーダーメイドの研修を企画できるため、社内のナレッジや必須スキルを共有でき、OODAループの実践に欠かせない「経験の共有」を実現しやすいからです。その上で、以下のような研修を検討してみるとよいかもしれません。

・ファシリテーションスキル修得

ファシリテーションスキルを修得することで、共有の場でメンバーが意思決定しやすくなる、メンバーに権限が与えられるなどの効果があります。この研修では、会議、プロジェクト進行プロセスを効果的に管理するためのスキルを学びます。ファシリテーターの役割と重要性についての認識を深め、グループ演習の中でフィードバックを得ながら、実務につなげるアクションプランを考えていきます。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/skill/skill2_7/

メンバーの自律性を養うために(メンバー向け)

・巻き込み仕事力向上

組織視点を強く持ち、自律的に動き、周りを巻き込む力を高めていきます。グループワークやケーススタディを通じて仕事の質を高めるための5つのポイントを学ぶ研修です。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/seisansei/suishin_11/

・フォロワーシップ開発

変化の激しいビジネス環境の中で企業が勝ち抜いていくためには、リーダーシップだけでなく、組織の構成メンバーの自律性が求められています。そのためにも、メンバー自らが役割を理解し、上司を支え、周囲に主体的に働きかけるフォロワーシップが必要です。グループ討議やケーススタディを取り入れたワークショップ形式の研修の中で、フォロワーの5つのスタイルを学び、実務に活かすためのアクションプランまで落とし込みます。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/leadership/leadership01/

メンバーの自律性が育つ組織をつくるために(リーダー・管理職向け)

・目標達成のためのハイパフォーマンスチームのつくり方

成果をあげているリーダーの豊富な具体事例と分析をもとにした講義です。「成果をつくるリーダーの9つの要素」「ハイパフォーマンスチーム作りに必要な3つの要素」を学び、チーム開発に最適な手法を学びます。ゲームや演習を通じて、チームの変化を体感できるプログラムです。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/teambuilding/teambuilding03/

・職場力向上のための組織風土改革

激しい変化の伴うビジネス環境においては、メンバー自らが自律的な改善や創造的な提案を積極的に行う組織風土が理想とされています。リリーダーとして組織風土改革を成功させるための理論を学び、グループ討議や実践演習を通じて「目指したい組織風土」を明確にしながら、改革の実践方法を修得します。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/skill/skill3_3/

・オンラインで学ぶ「解決志向型の問題解決力養成セミナー 」

VUCA環境下において必要とされているのは、メンバーが主体的に目標やゴールを描き、達成に向けた解決志向型の問題解決力を磨くことです。この研修では原因志向と解決志向の違いを学び、演習を通じて解決志向を高めていきます。参加者同士で課題の共有、意見交換、フィードバックし合うことで、創造型の問題発見と解決に向かうオンライン研修です。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/kaiketsuryoku/

変革マインドを養うために

・DX推進のための変革リーダーシップ実践セミナー

変革を推進するためには、人が変化を拒むメカニズムの理解が必要です。「変革が意味するもの」「新しい時代のリーダーシップ」「変革実行のフレームワーク」などのテーマをもとに、組織や部門の壁を越えてやり遂げるための理論を学び、演習を通じて変革を体感する研修になっています。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/dx/mind02/

・チェンジマネジメント<変革促進実践>ワークショップ

組織変革に欠かせない人的側面からの変革促進実践手法を学ぶ研修です。組織で抱えている課題を洗い出し、チェンジマネジメント組織変革実践・促進に向けた3つのアプローチを、ワークショップ形式で身につけていきます。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/dx/mind01/

適切な権限委譲を行うために

・部長のための人材育成力・組織連携力強化コース

組織の業績を向上させるためには、メンバー達が力を発揮できるよう適切な権限委譲が必要です。部長として個から集団へ思考と行動を変化させるために、「主たる部下である課長を育成する力」「組織の連携で成果を出す力」のテーマに沿って、権限委譲、組織連携の強化などについて学びます。 

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/position/position2_4/

OODAループに向くリーダーシップを身につけるために

・インクルーシブ・リーダーシップ研修

いかなるビジネス環境においても企業と人が持続的に成長するためには、「部下を支えチームをサポートしていく」支援型のリーダーの存在が不可欠だと言われています。そこで支援型リーダーに必要な3つの要素「個の把握と尊重」「自律型人材育成」「一体感の醸成」について、ワークやロールプレイングを通じて学びます。実験3か月後にレポートとフィードバックを行うことで、職場での定着を図っていく内容になっています。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/leadership/leadership05/

・リーダーシップスタイルの発見と部下対応力向上

人間の行動傾向を4タイプに分類した「DiSC®診断」で自己分析を行い、参加者に合ったリーダーシップスタイルを見つけ出していきます。部下・メンバーの指導や育成上の課題を整理し、今後の方向性や具体的な対応法を明確にする研修です。OODAループ向けリーダーの発掘の場として活用することもできるでしょう。

研修詳細▶︎ https://solution.jma.or.jp/service/training/theme/skill/skill4_2/