技術者のための“顧客価値創造型商品”開発

本プログラムのねらい

徹底的な「顧客視点」で、技術・機能を活用した商品~サービスづくりを考える!

顧客(国内・海外)・生活スタイル・消費者ニーズの多様化、また提供されるサービス・商品・情報などの多様化により、消費者を夢中にさせ、利益を生み出す新商品を作り出すことは大変難しくなっています。
強い技術力に裏打ちされた「日本のものづくり」の視点のみならず、開発者・技術者も「マーケティング力=顧客が潜在的・顕在的に持っている価値」を考える力が必要です。これら「顧客価値」を考え、機能化し、自社にある成熟した技術・埋もれた技術・新しい技術を活かす“顧客価値創造型商品”づくりの考え方が不可欠です。

近年は、顧客に関する取り組みとして、M2M、ioT、ioEから得られたビッグデータが注目されていますが、これは、潜在的な顧客価値を把握する手段であり、手法の一つです。これらの手段を上手く活用して、如何に顧客価値創造に繋げるかが重要です。

本プログラムでは、講義と具体的な商品開発事例を通して、「顧客が潜在的・顕在的に持っている価値」を創造・開発して、「機能」に落とし込み、世に送り出すといった、「柔軟な技術の活用」ができる開発・技術者の育成を目指します。

プログラム例 ※ご要望に応じてカスタマイズ可能です

2日間(両日とも10:00~17:00)
●事前課題● 事前に『自社および自己の「顧客視点度」』の想定をお願いします。(受講者に別途ご案内します。)
1.グローバルな企業経営環境下での課題と対応策を考える
  (1) 新興国との競争、市場対応における課題
  (2) 安心・安全な社会欲求時代における経営
  (3) 企業経営理念とマーケティングの関係
  (4) 顧客価値創造経営の考え方の基本
  (5) 今なぜ技術者に「顧客視点」が必要か?
  【演習】(1)自社及び自己の「顧客視点度」に関する再認識(事前課題分)
     (2)各自のビジネスに関する自己紹介と他者理解からの再認識
     (3)各自の顧客視点度に関する解説

2.「本当の顧客は誰か?」を考える
  (1) 顧客とは?顕在顧客と潜在顧客、顧客の先
  (2) 成功する顧客ターゲティング
  【演習】消費財と産業財の具体的な商品で「顧客は誰か?」を考える
  【演習】自社商品での「顧客は誰か?」を考える

3.本当の顧客が得たいものは何か?
  (1) ニーズとは?ニーズの構造、ニーズ発生のメカニズム
  (2) 顧客の経営戦略や社会ニーズから「潜在ニーズ」を想定する
  (3) 顧客価値を「機能」に置き換える
  【グループ演習】社会動向と顧客の経営戦略から新商品・新ビジネスのアイディアを考える

4.すべてのビジネスプロセスで「顧客価値」を考える
  (1) 顧客に提供するものは「モノ」ではない!
  (2) ライバルとの差異化をするのはモノの価格や性能だけでなく「顧客価値」!ライバルの「顧客価値」を知れば対抗できる。
  (3) 商品のライフサイクルでの「顧客価値」を考える
  (4) 「顧客価値」商品のビジネス事例
  【演習】自社商品が顧客のもとで「するコト」から「顧客価値」を考える

5.顧客の行動・活動から潜在ニーズを把握して、顧客の期待価値・商品機能に落とし込む
  (1) 顧客の行動・活動を観察して顧客が気づいていないニーズを把握する
  (2) ビッグデータなどの情報から顧客の潜在ニーズを把握する
  (3) 顧客の潜在ニーズから、戦略的に開発商品の機能として、落とし込む
  【演習】商品の「するコト」と「されるコト」を観察し、潜在ニーズを把握する

6.マーケティング力で顧客が喜ぶ(=売れる)新商品・新ビジネスを考える
  (1) 効果的に新商品・新ビジネスのアイディアを出す方法
  【演習】顧客が本当に得たいものから新商品のアイディアを考えてみる

7.自社の「強み」や商品の「特徴」を効果的に訴求する
  (1) 自社の「強み」は、技術そのものではなく、「顧客価値」である
  (2) 自社商品の特徴は、提供する「顧客価値」をアピールすること
  【事例説明】各社の広告の事例解説

対象

技術、開発、設計、商品企画・開発等の部門スタッフ、管理者