本プログラムのねらい
取締役が法的責任を問われる際、一般的に会計不正について追及されるケースが多いといえます。
会計不正により、有価証券報告書や会社法の計算書類などの開示書類に虚偽記載が行われた場合、取締役には金融商品取引法、会社法、民法等に基づき、法的責任を追及される可能性があります。
法的な追及の有無は別として、取締役が会社の財務諸表に注意を払い、その異常点について指摘等をすることにより、会計不正に対する牽制機能を果たすことは、内部統制上も重要です。しかしながら、会計に関して苦手意識を持つ取締役が多いのも事実ではないでしょうか。
本研修では、そのような取締役の方に対し、財務諸表から不正を見抜くためのポイントを分かり易く実践的に習得いただくことをねらいとしています。
本プログラムの特長
循環取引等の複雑な会計不正は、専門家でも見抜くことは容易ではありません。しかし、日本における会計不正の多くは、単純な手口で行われることが多く、財務諸表、特に損益計算書とキャッシュフロー計算書に関する基礎知識があれば、異常点を掴むことが可能といえます。
本研修では、不正会計を見抜くことに主眼を置き、そのための財務諸表の診方について学ぶとともに、財務諸表に関する基本知識を、実践的かつわかりやすく学習いただけます。
プログラム例
※以下は扱うテーマ例です。具体的なプログラムは、ご要望や経営課題に応じてアレンジが可能です。
■1.不正会計と取締役の責任
②取締役のモニタリング機能と責任
■2.不正会計の見抜き方
②不正会計の糸口発見に有効なキャッシュフロー計算書
■3.不正会計を見抜くための財務諸表の基礎知識
②間接法の理屈を知る
対象
取締役・執行役員・経営幹部の方々
費用について
実施にかかる費用については、「よくあるご質問」をご覧ください。
その他・関連情報
■役員研修特設ページ 導入事例などをご覧いただけます
■関連プログラム 「役員のための財務・会計」