コラムcolumn

ウェビナーレポート

叱って感謝される上司がやっている当たり前とは

部下の指導で必要になる「叱る」という行為。ハラスメントが怖くて叱ることを躊躇する管理職が多いなか、JMAでは「管理職指導・営業力強化・人材育成」のコンサルタントに実績を持つ御供田(ごくでん)省吾氏にご登壇いただき、適切な叱り方を紹介するウェビナーを実施しました。その模様をレポートします。
2021年8月5日実施)

叱り方

1.「叱れない上司」が増えている原因とは?

「叱る」ことを、高圧的な態度、きつい言葉を使って激しく(きつく)叱責することと誤解している管理職が多く、その誤解が「叱る」=ハラスメントリスクという間違った認識に繋がり、叱れない上司が増える原因になっていると御供田氏は指摘します。

マネジメントにおいて叱る本来の目的は、何か問題がある状態の部下の「行動を良くする」にあり、その先にある「組織として求められる成果を出すこと」という管理職のミッションと繋がっている。だからこそ、上司として必要な時に「叱ることができる」ことの必要性が説明されました。

次いで御供田氏は、“叱る”とは、管理職のミッションを遂行するために、部下に対してあるべき行動を妥協なく求める「厳しさを伴った対処」の1つ手法であるという考えを示します。「妥協なくあるべき状態を求める」の事例として挙げられたのは「営業数字の達成は98%だった」「依頼した資料の提出が約束の期日の翌日朝だった」「会議に1分遅刻した」という3つのシーン。御供田氏は、これらはOKか?NOか?を参加者に問いかけ、基本的に全てNOであるべきという持論を示したうえで、自身の体験を交えながら、管理職のあるべき姿とそのメリット、高圧的な態度やきつい言葉を使わない「叱り方」の具体例を紹介しました。

2.叱っても部下に感謝される上司がやっていることは?

ハランスメントが怖くて叱れない管理職がいる一方で、部下の中には実は「叱られたい」という思いがあり、その部下の心理や、叱っても感謝に結びつく理由を解説しながら、正しい叱り方を実践できればハランスメントを気にしすぎる必要はないというマネジメントの視点、心構えが紹介されました。

その後話題は、講座の核心となる「叱っても部下から感謝される上司が行っていること」へ。御供田氏は3つのポイントを挙げ、なかでも重要なものを「部下との信頼関係」と位置づけ、それがある上司とない上司とでは、叱られた時の部下の感情や行動、業務にどのような効果の違いが現れるかを説きました。

続いて、実際に部下と信頼関係がある上司が心掛けていることについて「5つの当たり前」が示されました。参加者の中には「それはすでにやっている」という人もいましたが、御供田氏は「部下の実感がなければ、出来ているとはいえない」と厳しく指摘。改めて、部下が実感できる関わり方や感謝される叱り方の具体策を紹介しました。

3.部下との信頼関係を構築する研修事例と質疑応答

講座の終盤は、実際に御供田氏が様々な企業で担当してきた「部下との信頼関係構築」の研修とその効果を披露。また最近ニーズが多い「部下が権利と義務を主張した時の指導」の研修にも触れ、「部下を正しく導き、叱る行為をマネジメントにうまく活かせば頼もしい戦力になってくれる」と、管理職としての醍醐味が語られました。

最後に、講座中にチャットで寄せられた質問に御供田氏が回答。「年上と年下の部下への叱り方にはどんな工夫が必要か」「昭和から脱却できない4070代の部下に効果的な叱り方はあるか」「部下との信頼関係を作るうえで、プライベートはどの程度まで踏み込むべきか」など、参加者が抱える困り事に対して実践的なアドバイスがなされました。 

講師紹介

御供田省吾(Shogo Gokuden)
組織営業総研 代表
専門は営業力強化・階層別人材育成・組織開発

()キーエンスのエリア営業責任者、()LIFULL(不動産情報サイトHOME’S運営)営業Unit長として、延べ数百人の人材育成と、営業力の高い組織作りの実績を残す。現在、組織営業総研の代表として、豊富な実務経験を体系化したノウハウを提供しながら、高い現場対応力で中小企業を中心に指導サポートするコンサルタントとして活動中。

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