管理職向けの研修の体系 NECフィールディングインタビューVol.2

部長層の研修を始めとして、数々の階層別の社内研修でJMAをご利用いただいているNECフィールディング様。人材育成の前提となる組織風土変革の取り組みや、階層別研修の体系と今後に向けた課題について同社訓練本部長の小林様、同部本部長代理の松岡様にお話を伺いました。聞き手は日本能率協会(JMA)早川和秀、副島一隆です。(本文中敬称略)

管理職向けの研修の体系

(早川)
続いて、管理職研修についてお聞きします。
企画した背景についてお聞かせいただけますか。

(小林)
ハードウェアのサポート市場というのは、ずっとマイナス成長が続きこれからも縮小することが予測されています。更に、IoTやAI化の進化によって顧客の要望は高度化し、複雑化してきました。今までのやり方だとどうしても対応できなくなりつつあるのです。しかも、今後人口減少で働き手が減るうえ、高齢化も進みます。人が減り、高齢化する中、どうやって社員をマネジメントし、パートナー会社と連携して、顧客の要望にお応えしていくかが今後の課題になってきています。
こうした背景もあって、管理職のマネジメントを含めた組織力を高めることが大きな課題になってきました。このため、2016年に管理職向けの研修体系を構築し、年に1回の集合研修を開いています。

管理職研修は4段階に分けてすすめています。
1段階目は、管理職に昇格した時点で管理職としての期待や動機付けを理解してもらいます。
2段階目は、昇格後にいろいろな現場でリーダーシップを発揮するための思考の軸を固めてもらいます。
3段階目は、更に進んだ段階でマネジメントの強化と部下育成力を高めてもらいます。
管理職でもベテランになった段階で環境変化に対応できるスキルを身に着け、自らが率先して変革を進められるようにすることが必要です。

(副島)
昇格時に一度研修したあとは、教育を受ける機会が極端に少なくなる企業が多い中で、御社の取り組みを見ていきますと、マネジメントを大事に考えていることが教育体系によく表れていると思います。

(松岡)
同じ部長級でもスタッフ部門、保守部門、営業部門では役割が違います。やらなければならないことが異なりますから、研修内容も違ってきます。
一段部長(事業部長)は決断が重要ということで今年の研修はその判断軸を強化するため、ハードな内容にしました。

(早川)
2016年に管理職向けの研修体系を構築されましたが、当時の状況をお聞かせください。

(松岡)
現在のような体系的な研修を作る前は、新任管理職教育としての昇格時研修が中心でした。ですから、体系的な教育を作り上げるのには時間と労力がかかりました。日本能率協会様にも、いろいろとご相談させていただきました。また、弊社の役員と共に日本能率協会様主催のリベラルアーツ講座に参加し、管理職にはこういう教育も必要ということで、リベラルアーツをリーダー層の教育内容に加え、思考と判断軸の醸成を中心と構築しました。

(副島)
リベラルアーツを階層別に行う企業は多くありません。そういう事情があったのですね。

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