事業成長のためのキャッシュフロー入門

本セミナーのねらい

損益計算書上の利益を追求するだけでなく、どれだけのキャッシュ(現金資金)を稼ぎ出せるかということを重視して経営する「キャッシュフロー経営」の重要性が高まっています。それにより、財務部門だけでなく、事業部門においても“現在”および“将来”の「現金の出入りの見える化」を把握することがますます大切となってきます。
事業の目的は利益を上げることですが、利益はビジネスを行った後の最終生産物ではありません。利益は帳簿上で計算した額であり、キャッシュになる前の途中段階であるため、利益を使おうと思っても使えません。内部留保も過去の利益の蓄積であって、お金ではありません。つまり、利益は絵に描いた餅と同じとも言えます。
本セミナーでは、キャッシュフローの計算方法をやさしく学び、企業活動をお金の流れでとらえることで、正しい意思決定、業績評価を行うことを目指します。事業経営、事業計画において、キャッシュフローを重視し、成長戦略を描くノウハウを身につけていただきます。

ポイント

【意思決定時】
新規投資を判断する場面や事業の売却・買収をするという場面で、キャッシュフローに着目することで、投下資本に対する
リターン、すなわち 「本当に儲かる案件は何か」を把握することが可能となります。
【業績評価時】
会計上の利益だけでなく、投資に対するリターンの観点から事業の業績評価を行えます。

プログラム例 ※ご要望に応じてカスタマイズ可能です

1日(10:00~17:00)
1 事業計画、事業経営の成功の基準を現金の出入りで設定してみる
  ・キャッシュフロー経営の必要性
  ・利益とキャッシュフローのちがい
  ・キャッシュフローで判断するメリットとは
  ・キャッシュフローをPDCAにどうおとしこむか
2 事業計画、事業経営に活かすキャッシュフローの考え方
  ・キャッシュフローはどのように算定するのか
  ・その商品・サービス活動は現金をどれだけ生んでいますか?
   ~営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー
  ・その投資は回収できますか?
   ~投資とキャッシュフロー
3 キャッシュフロー計算書のしくみと見方 [簡単解説]
  ・キャッシュフロー計算書とは
  ・営業活動・投資活動・財務活動の意味
  ・キャッシュフロー計算書の見方
4 同業種の競合企業のキャッシュフローを見比べてみる [事例研究]
5 キャッシュフロー経営の実践のしかた
  ・新規投資で押さえるべきポイントと
  ・事業経営で押さえるべきポイント
  ・自社の事業経営、計画のPDCAのポイントを明確にしてみる
※使いなれた電卓をお持ちください

対象

  • 事業計画、事業経営において、キャッシュフローを把握したい方
  • 担当事業において、キャッシュフローに基づいた意思決定を学びたい方
  • 事業部門の幹部・マネジャー・担当者の方
  • 経営企画部門の幹部・マネジャー・担当者の方 *簿記会計などの知識は必要ありません

費用について

実施にかかる費用については、「よくあるご質問」をご覧ください。