新任バイヤー早期戦力化

本プログラムのねらい

これだけは知って、業務にあたりたい

調達部門は、会社を代表し重い権限を委譲されて取引先との業務に当たります。したがって、「新人だから・新任だから・・・」という言訳は通用せず、不用意な言動は社内・外に対して、調達部門の信頼を損ねる結果につながります。
本プログラムは、新入社員や他部門から異動してきた担当者・部課長を対象に、「少なくともこれだけは承知して業務にあたるべきだ」という、基本要素を解説します。

■受講者の皆さんへ
プログラム効果を高めるため、「受講の事前準備・質問票」の記載をお願いします。上司・先輩の協力を得て記述の上受講してください。(受講申し込みされた後、別途、記入用紙をお送りいたします。)
なお、「質問」はプログラム内容にこだわらず、業務全般において何でも結構です。

■上司の皆さんへのお願い
受講者の方には「宿題」を出す場合があります。上司・先輩の皆さんには受講後のフォローを、30分程度で結構ですからお願いいたします。

プログラム例 ※ご要望に応じてカスタマイズ可能です

1.「受講の事前準備」の整理
下請法、決算書分析、契約など、自社状況を事前に把握することで、プログラムの理解を深めます。あわせて、各社の実施状況を知ることで、自社レベルの判断もします。ただし、個別情報を開示することはいたしません。

2.早期戦力化のために
調達業務は、「専門性は必要ない」「誰でもできる」「取引先と癒着がある」など誤解されがちです。誇りを持って業務にあたれるよう、好ましいバイヤー像を明確にします。
■キイ・イシュー 調達業務の専門性/バイヤーが目指す姿/調達倫理

3.契約書の構成と意味
基本契約書には何が記載され、その意味は何か。調達業務を進めるうえで知っておくべき項目にフォーカスして解説します。
■キイ・イシュー 基本契約書/品質保証契約書/理解度確認チェック

4.下請法と実務上の留意点
下請法は社内研修実施企業が増加しています。したがって、基礎的な領域は簡単な解説にとどめ、重要項目のおさらいと、最近の違反事例を教材に実務上の留意点を解説します。
■キイ・イシュー 下請法の適用条件/独禁法と下請二法/下請法の運用状況/トンネル会社の規制/4つの義務と11の禁止事項/実務上の留意点(違反事例より)/社内研修への提言/理解度確認チェック

5.決算書の読み方
調達責任を果たすためには、取引先の経営の安定性が重要な要素になります。その判断材料の一つが決算書です。決算書分析はコンピュータで容易に行えますが、それを「読む」には「他の要素」も加味する必要があります。実務担当者としての視点で解説します。
■キイ・イシュー 決算書を読む3つの要素/B/S、P/Lと5つの指標/キャッシュフロー計算書/倒産アラーム分析とは/理解度確認・分析演習

6.見積書の査定
(1)図面を提示して製作依頼する「部品」は「原価主義(発生原価+利益=価格)」で価格決定されるのが一般的です。しかし、(2)素材、電子部品などのように市況に左右されるものや、設備のように構造が複雑で部品レベルでの見積書が作成できないものもあります。ここでは、(1)を対象に見積書を査定するポイントを中心に解説し、(2)に関しては、どのような査定方法があるのか、概要を解説します。
■キイ・イシュー 見積明細の重要性/コスト構成要素/材料費査定のチェックポイント/加工費査定のチェックポイント/管理費・利益査定のチェックポイント/見積明細が出せない調達品の場合/理解度確認・計算演習
付録:オフィスの窓

対象

主として製造業の調達部門に新規配属となった方。役職は問いません。
新任担当者のみならず、新任部課長の皆さんにも受講をおすすめします。