技術、生産部門担当者のための伝わる「技術英語」習得

本プログラムのねらい

わかりやすい!技術・生産部門担当者のための業務英語

企業のグローバル化が進み、海外との技術情報の交流が増加傾向がある昨今、これらに付随する技術英語の品質向上が企業の重要な課題となっています。技術英語を使用する場は相手がネイティブとは決して限らず、しかも「英会話は何とか通じるが、英文のメールや仕様書は苦手。自信がない。」という技術者・生産部門担当者の悩みの声を多く聞きます。また、正しい文法を使い正確に英訳しているにも関わらず、伝えたいポイントが不明瞭な仕様書や製品マニュアルが多数存在しているのも事実です。

技術分野の英語は、ただ訳すだけでは正確に内容が伝わりません。自社から発信する製品・技術情報が海外から高い評価を得る為には単なる英会話力の向上ではなく、より実践的な技術英語のスキルを駆使しなければなりません。
こうした課題を鑑みて、「自信を持って使える」「相手に伝わる」「的確で簡潔な」実践ですぐに使える技術英語を習得するプログラムを開催いたします。

「技術プレゼン資料」「仕様書」「製品マニュアル」「E-mail」等で品質の高い技術英語を使用したい全ての技術者・英訳実務担当者・生産部門担当者の方が対象です。

ポイント

メール・技術書や現場指導で伝わる技術英語の “コツ” を解説します。
英語によるコミュニケーションに自信がもてるようになります。

【I:基礎編】
技術英語の基礎を学ぶ講座です。
「国際語としての英語」には必要最小限の英語力で、技術情報を正確に効率よく伝達するためのポイントを学びます。
また、 英語に自信がある方であっても、英語力の低い相手にどのように合わせるべきかを学ぶことができます。

【II:中級編】
3つのC - Clear, Concise, Correct - を満たした英文を、より実践的に練習します。
個々の文書の目的に合わせた、効果的な情報提示の方法を学びます。

プログラム例 ※ご要望に応じてカスタマイズ可能です

【I(基礎編)】1日 10:00~17:00
【1】技術英語(テクニカルライティング)に必要な要素 - 3つのC
  ・Clear - はっきり書く
  ・Concise - 短く書く
  ・Correct - 正しく書く
≫ 技術英語(テクニカルライティング)に必要とされる、三つの要素の概要を学びます。

【2】ムダを省いて英語化する
  ・情報の順位付けを行う
  ・強い動詞を使う
≫ 原文中のムダを省き、少ない語数で英語化する方法を学びます。語数が少なければミスも減ることから、正しく伝えることにもつながります。

【3】原文の形にこだわらない
  ・目的に合ったスタイルを選ぶ
  ・できるだけ能動態を使う
≫ 単なる構文置き換えでは、意味は正しく伝わりにくいもの。文書の目的を見据え、書き手にとっては書きやすくミスをしにくい表現、読み手にとっては分かりやすい表現を、積極的に選ぶ練習です。

【4】情報を正しく伝えるために
  ・冠詞と可算・不可算
  ・副詞・助動詞
≫ 冠詞は日本語に存在せず正体がつかみづらいもの。副詞や助動詞は意味を誤って覚えていることが多いもの。それぞれの言葉の本来の意味を整理し、情報伝達に影響する間違いと、簡単で正しい使い方を明らかにします。

【II(中級編)】1日 10:00~17:00
【1】基礎編の復習
基礎編で学習した、テクニカルライティングの3つのC(Cleare, Concise, Correct)の概念を復習します。
また、3つのCを実現するために気を付けるべきポイントを復習します。

【2】より少ない語数で正確に表現する練習
無駄に長い英文を、効率の良い読みやすい英文に書き直す練習をします。表現を練習します。
表現を変えてもニュアンスを変えないためのポイントや、よりクリアに情報を伝えるためのポイントを学びます。

【3】情報提示の基本
分かりやすい情報提示の基本として、時系列や空間配置を的確に意識した表現を練習します。
日本語を訳すのではなく、シンプルな図形を最初から英語で表現する演習も行います。

【4】文書の種類とスタイル
指示書・仕様書・カタログといった、異なる種類の文書に合わせて、適切なスタイルで表現する練習をします。
読者をイメージし、読者にとって読みやすく使いやすい文書を作成するコツをつかみます。

対象

「技術英語」を使用する技術者・英訳実務担当者・生産部門担当者