経営幹部の「人間力」をどう考えるか トッパン・フォームズインタビューVol.3

「新任部長研修」を始めとして、階層別の社内研修でJMAを利用いただいているトッパンフォームズ様。ビジネスニーズに合わせた人材育成体系の考え方と、これからの部長層に期待される役割・能力について同社総務本部能力開発部長 野沢淳様にお話を伺いました。聞き手は日本能率協会(JMA)小峯郁江です。(本文中敬称略)前回の内容はこちら

経営幹部の「人間力」についての考え方

(小峯)
「新任部長研修」に期待することとして、3点目で挙げられた「人間力」について貴社ではどのように捉えているか、もう少し詳しく聞かせてください。

(野沢)
自分がどんな価値観を背景に意思決定を行っているのか、きちんと語れるものがないと経営層を説得して事を成し遂げるところまで持っていくことは難しいと思います。「軸が必要」ということですね。

(小峯)
判断する際の拠り所のようなものですね。

(野沢)
TF3もちろん“視野は広く視座は高く”、とよく言われますが、それとは別の哲学みたいなものを持てるかどうかですね。先日の「新任部長研修」のゲスト講演でもベンチャー企業を立ち上げた経営者の話から、それを感じることができました。事業が発展してきたことだけではなく、さまざまな戦略の裏に、その経営者が持つ価値観や軸を学びとることができるセッションでした

「人間力」はいろいろな定義がありますし、様々な方が持論を持たれていますし、私も「これだ」と決め込んだ考えには至っていません。ただ、“自分の軸を持って話せる人”というのは、何かを持っているように感じます。

今後の「新任部長研修」をどう発展させていくか

(小峯)
これから「新任部長」の方をどうしていきたいか、研修に期待されることなどはありますでしょうか?

(野沢)
基礎講座的なプログラムの部分についてはJMAにプログラム企画をお任せしてからもう7年も経過しており、当社の組織風土、強いや弱みも踏まえながら展開していただいてます。付け加えるとしたら、自社課題研究のパートがやや近視眼的になっているような感じがします。もう少し中長期的な視野で考えられるテーマを選定して取り組むようにできればと考えています。実務においても、中長期的なことを考えることが苦手なのは、共通点ですからね。

(小峯)
それは御社だけの話ではないように思います。多くの会社で組織が短期の成果を求めています。

(野沢)
短期と中長期の両方を同時にやろうとしてもなかなか難しいと思いますが、折角の機会ですので、もう少し“夢”があるような自社課題研究をできないか、と考えているのです。

(小峯)
なるほど、この課題を提案することが社会に対してどんな意味を持つのか、社会にあるどんな課題を解決するのかを考えていくと、検討するテーマのレンジが広がるような気がします。御社の中での既存リソースをどう活用したら会社のビジネスが良くなる、という検討ももちろん重要なのですが。

(野沢)
新事業や社内改革などをテーマとした自社課題研究というのは、別に実施する手もありますね。それをやっていくのだったら、もっと本腰を据えて別にした方が良さそうです。

(小峯)
発想を飛躍させる場をつくらないと、どうしても短期の話になり、これは自社ではできないということになりがちですよね。

(野沢)
この研修は、最終的には経営陣にプレゼンテーションをしますから、実現性や具体性がある程度問われています。
「自由度を上げて広い視野で検討することに学びがある」ということを重視すると、やはり「今のプログラムとは別にやるべき」という声が出るようにも思います。

~つづく3/4~

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