ビジョン・戦略を創造し語れる部長層を トッパン・フォームズインタビューVol.2

「新任部長研修」を始めとして、階層別の社内研修でJMAを利用いただいているトッパンフォームズ様。ビジネスニーズに合わせた人材育成体系の考え方と、これからの部長層に期待される役割・能力について同社総務本部能力開発部長 野沢淳様にお話を伺いました。聞き手は日本能率協会(JMA)小峯郁江です。(本文中敬称略)前回の内容はこちら

「新任部長研修」のハードさ

(小峯)
「新任部長研修」に話を移しますが、野沢さんご自身が研修を受講されたのはいつでしたでしょうか。

(野沢)
受講したのは2010年度ですね。当時は「経営塾」というタイトルで実施されていて、今とは違い選抜研修のような形式をとっていました。現在は新任部長全員対象の研修になっています。

(小峯)
そのプログラムで学んだことについて特に印象に残ったことはありますか。

TF研修概要図

「新任部長研修」進行概要 ※クリック拡大してご覧ください

(野沢)
一番印象に残っているのは研修の“進め方”です。当時はビジネススクールスタイルの研修に慣れていませんでしたので、ついていくのが大変でした。
投げかけられた質問に他人が答えるのを聞きながら、自分の中で意見をまとめ、即座にアウトプットするところはとてもハードに感じられました。段々と慣れていきましたが、最初は少し戸惑いを感じました。

 

(小峯)
日常業務に没頭してきた中で、他人の意見に対して“本当にそうなのか?”という見方をしてみたり、また逆にそのように自分が見られたときにしっかりと自らの意見を述べていくことは確かに大変ですね。

(野沢)
自分の意見を言うことはできても、他人の意見を論理的に・健全に批判するのは難しいですね。

「新任部長研修」3つの重要な“ねらい”

(小峯)
選抜制から新任部長全員に研修対象が変わった中、野沢さんはこの“新任部長研修”にどのようなことを期待されているか、あらためてお聞かせください。

(野沢)
要点は3つあります。1つ目はそれぞれの立場で自社の事業をどう成長させていくかを考えることです。もう1つは部長として組織マネジメントをどう実行していくかを確立することです。それからもう1つが経営層に必要な人間力をつけること。この3つを目的としてやっています。

(小峯)
1つ目の「事業の成長」については、既存事業の拡大と同時に、新しい事業の創出も期待されていますか。

(野沢)
TF2当社の事業は、ビジネスフォーム印刷から始まり、データ・プリント・サービス、ビジネスプロセスアウトソーシングへとどんどん広がっています。ここへ来てITも融合して進めていこうとしています。

お客様の要望やニーズは非常に多岐にわたっていますから、それを受けて事業領域が広がっていくのです。要求されるレベルも非常に高いものがあります。このようにビジネス環境は大きく変わろうとしていて、競合先も以前と全く異なる顔ぶれになってきています。

今までの成功体験に執着していると、少しも前に進めない状況になっているように見えるほどです。その中で新しい事業を手かげていくことは切に求められています。

ただ、現実的には大きな環境変化の中で戦略を決め、意思決定することが、非常に難しくなってきています。だからこそ「自分の言葉で戦略を語れる人物」が非常に重要視されています。自分の部門のビジョンを形成でき、上意下達式の組織の中で本部長のいったことを伝えるだけでなく、自分で戦略を創造できるだけの気骨のある人物が必要なのです

~つづく2/4~

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